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ペットガーデンは「命にやさしい庭づくり」   

春めき、庭に集まってくる虫も多くなる時期をむかえます。
集まる虫が全て害虫という訳ではありません。中には、庭の草花の受粉を助けたり、害虫を食べてくれる益虫も多くいます。
害虫退治と殺虫剤をまきすぎると、これら益虫を殺したり、逃げ出す原因にもなります。
殺虫剤のまきすぎは、ヒト、犬にとっても大変危険な状態といえます。完璧に虫を駆除するより、ヒトと犬に害にならない程度に工夫して使用することがペットガーデンの基本です。
「命に安全なこと」が第一です。

~生活環境にある毒の汚染ルート~
①口から入る「経口吸収」ルート
犬が食べたり、飲んだりすることで、体内に入るルートです。
犬は、生育年齢が若い、好奇心の盛んな頃は、何でも噛んで学習していきます。
この頃が、一番、注意を払う時期です。
身近な毒物(たばこ、吸殻、庭のナメクジ駆除剤、殺虫剤他)や危険物(ゴルフボール、ビー玉、庭の電気コード他)、植物(庭に植えてある植物、室内の観葉植物に有毒分を含むものが多くあります)には気をつけましょう。

②呼吸することで入る「吸入吸収」ルート
一番身近なのは、大気汚染ですが、犬は駐車場や道路の近くで飼われることが多いことから、車などの排気ガスには注意しましょう。
また、庭にまかれる農薬や殺虫剤、建材から有害化学物質が発せられるシックハウスなどがあります。
農薬などを散布する時は、必ず、犬を避難させ、犬小屋、食器に薬剤が付着しないよう、シートなどをかけるようにしましょう。
また、犬が農薬などに被害した場合は、風邪の症状に似た様子を示すことがあります。

③皮膚から入る「けい皮吸収」ルート
皮膚から身体に入ることは、塗り薬などに効果があることから分かります。
皮膚から吸収されると皮下脂肪などに蓄積され、肝臓での解毒作用を受けないため、毒性が残りやすいといわれています。
また、犬に多い皮膚炎を誘発することが多くあります。
気がつかないうちに、庭土や道が汚染されている場合があります。散歩から帰ったら、肉球の手入れやブラッシングなどをしてやりましょう。

~犬にも安心な病害虫対策~

【忌避効果の利用】
強力な殺虫力はありませんが、害虫が寄り付かないようにします。
ただ、まめに散布することが必要です。
①木酢、竹酢液
木酢、竹酢は炭を焼くときに出る煙から採取される液体です。500種類以上の成分が含まれ、植物の活性化、病害虫の発生を抑える効果があります。ただ、「濃すぎても、薄すぎても効果が低下する」といわれています。
使用する場合は、よく説明書を読んで使いましょう。
<効果>
イ.殺虫効果(100倍希釈)
ロ.病害虫を寄せ付けない(500倍~1000倍希釈)
ハ.植物の根を健康にし、土の中の有用微生物を増やす(500倍希釈)
ニ.生育抑制、徒長防止(200倍~300倍希釈)
ホ.嫌な動物臭をとる
<木酢液の選び方>
病害虫防除には、煙の温度が80~125度で採取した原液が適当です。これ以上の高温で採取したものには、タール分が増え、「発がん性物質」も混じるといわれています。

②コンパニオンプランツ
育てたい植物と相性の良い植物を一緒に植え込み、害虫の忌避、植物活性化に役立てます。ただ、犬に有害な植物もあるので、よく注意しましょう。

◆身近にある材料で虫退治
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◆コンパニオンプランツ
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by petgarden | 2008-03-13 09:47 | ペットガーデン

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